戦後の国会で初めて「細菌部隊」という言葉の発言があったのは、
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/007/1196/00712231196005a.html
第007回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第5号
昭和二十四年十二月二十三日(金曜
日)
午前十時四十二分開会
議題は
ソ連地区残留同胞調査に関する件
(右の件に関し証人の証言あり)
・・・
○中野重治君 この残留の問題については逆送の問題もありますので、高山証人にお尋ねいたしたいと思います。先程佐藤甚市さんのお話でしたが、逆送のお話があり、淺岡委員の質問に更に答えられたのですが、そうしますと、佐藤甚市証人の言われた前職の問題というものは、特高関係、憲兵関係、特務機関関係等々の人々を意味するということになりますか。
○証人(高山秀夫君) それについて委員長、高山敷衍いたしたいのですが。
○委員長(岡元義人君) 高山証人。
○証人(高山秀夫君) 先ず前職者と規定されるものは連合軍の一員であるソ同盟に対する直接の攻撃に参加したものを言います。これは特務機関、それから憲兵、警察、警察は特に、憲兵もそうでありますが、国内の治安に当つていた者はこれに該当いたしませんが、ソヴイエトに対する直接の攻撃に参加した者、それから特殊部隊、例えばさつき御説明申上げました防疫給水部、いわゆる細菌部隊、石井中将を長とする東條の直接の指導下にあつた恐るべき細菌部隊、これは人類の歴史から抹殺しなければいけないと思いますが、そういう恐るべき部隊、それから三四五、それからバルチザン部隊、これらのものが前職者として現在取調べを受けておる筈であります。逆送の問題についていろいろと問題になつておりますし、又当参議院においても人民参判云々の問題でいろいろと問題になつておりますが、この事実について私は特に四七年の三月から七月まで輸送が最も輻輳いたしました当時のナホトカにおける総責任者として、当時の問題についていろいろと御説明を申上げたいと思いますが、その当時四万程度の日本人が集つて参りまして、大体船は三日に一回、そうして戰時標準型のリバテイ型が参りまして、――輸送開始の当時は三千名前後積んでおつたのでありますが、大体六月頃になつてずつと二千名に限定されるというような状態でありまして、大体それが三日に一回、一ケ月の輸送はせいぜい二万程度であります。従つてどうしてもそこにそれだけの人間を置くことはできないし、これを後へ返さなければならない。こういうような実情でありまして、これを順次その附近の收容所に收容いたしまして、船の来るのを待つておるという状態であります。その当時反動であるから帰さないとか、或いは民主主義者であるから帰すというような差別は全然ありませんでした。それから又民主グループがいわゆる吊し上げによつてこれを残したということを言つておりますけれども、これはナホトカに来て圧迫された大衆が本当に階級的に見覚めて、これこそ我々の敵である、これをやらなければいけないという自然発生的な大衆集会となつてこの罪状が暴露されて、そうしていろいろなそうした問題が起きたわけでありますが、当時民主主義者としてナホトカに勤務いたしておりました我々といたしましては、これらの人達が若し大衆からいろいろな暴行を加えられるがごときことがあつてはならないというので、これを保護してやつたというのが実態であります。一例を挙げますならば、タイセツトから参りました血盟団の部隊、これは靜岡県の村上という人ですが、大体暴力団ですが、腕に全部桜と冨士をちりばめた入墨をやつておりました。そうして日本に帰つたならば必ずソヴイエトに対する復讐戰争をやろう。又民主運動をやつておる者を全部皆殺しにしようという計画をいたしていた部隊でありまして、そうしてこれらの部隊はナホトカの砂原の中に短刀を全部準備しておりました。これが大衆の中から摘発されてそうして船の中に入つたら、恐らく我々に暴力的な行為を加えて来ることだろう。我々はここにおいて彼らを徹底的にやつつけるという、いわゆる兵士大衆の下から盛り上つて来るところの大衆集会となつて来たわけであります。これは村上君も非常に自分が惡かつたと自己反省し、そうして是非あとの船で帰して呉れ、今皆と帰ると、いろいろと船の中で問題が起きると船長以下日本の船員に迷惑を掛けるからというような申し出がありまして、これを残しました。その代りに彼は、左の指だつたと思いますが、みずから大衆の前でこれを切つて、自分が惡かつた、今後は必ず正しい日本人として、民主主義者として立直るということを彼みずからが……、これは我々が強要して述べさせたわけでも何でもありませんが、彼みずから大衆の前に詫びていたという状態でありました。そういうような状態でありまして、決してこれはあそこにおいて民主グループが特定の者を帰さないという差別的な待遇をしておつたことは、全然私のおつた当時はありませんし、若し今他の証人が言われましたような事実があつたとするならば、これは何かの問題いだと私はこのように考えております。
次にもう一つ附加えて置きますが……。
2015年7月5日日曜日
五体不満足
戦後の国会で初めて「五体不満足」という言葉の発言があったのは、
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/145/0037/14502180037002a.html
第145回国会 予算委員会第七分科会 第2号
平成十一年二月十八日(木曜日)
午前九時開議
議題は
平成十一年度一般会計予算
平成十一年度特別会計予算
平成十一年度政府関係機関予算
(運輸省及び郵政省所管)
・・・
○自見主査 休憩前に引き続き会議を開きます。
運輸省所管について質疑を続行いたします。藤田スミ君。
○藤田(ス)分科員 私は、バリアフリー化の問題について質問をしたいと思います。
質問の前に、私はちょっと大臣に聞いていただきたいんですが、今ベストセラーになっております「五体不満足」、早稲田大学の学生で乙武洋匡さんとおっしゃるこの人は、先天性四肢切断という障害、つまり手も足もほとんどない、そういう体で立派に早稲田まで進学されて、そして今こういう著書を出されて、大変すばらしい本の中身であります。私、随分励まされながら読みましたが、中でもこの人はこういうことを言っています。
僕は日ごろから、環境さえ整っていれば僕のような体の不自由な障害者は障害者でなくなると考えている。例えば、駅にはエレベーターもついていない、バスやタクシーも車いすのままでは利用できないという状況では、移動が不可能または困難になる。そのとき、確かに僕は障害者だ。障害者を生み出しているのは、紛れもなく環境の不備なのだ。
どうも涙もろいので困るんですが、そういうことを言っていらっしゃるわけです。私も、これまでずっと障害者やお年寄りに利用しやすい駅の改善をということを求め続けてきましたけれども、今回この乙武さんの本に出会って、はじかれるようにここに立っているわけであります。
運輸省は昨年、優しい駅づくりということで第三次補正を組みまして、五十億円の予算と、補助率も一割から三分の一と大きくふやし、エレベーターやエスカレーターの整備を促進されるということになりました。この駅のバリアフリー化補助事業を活用して、この二月の五日までに申請された数は九十四駅、整備費合計百八十一億円のうち五十三億円を国が補助するというふうに聞いています。もちろん、これは精査をしなければ、多少の変動が出てきますので確定していませんが、いずれにしても、運輸省は、九四年から高齢者や障害者のための新施設整備ガイドライン、そしてそういう策定とともに補助金も制度化されてきました。
この補助金の制度を活用してエレベーター、エスカレーターの整備をされているのが、これまで年平均十二、三駅、こういう状態でありましたが、今回補正で通常一億の予算を五十億にふやされたこと、それから補助率が引き上げられたことによってこの施設整備を大きく前進させたということは明らかでありますが、この点についてどう見ていらっしゃるか、まずお伺いをしたいと思います。
○川崎国務大臣 バリアフリーの問題につきましては、まず基本的に企業の社会的責任という側面があると思います。そういった意味で、私ども民鉄等を指導してまいったところでありますけれども、一方で、経営が極めて厳しい、必ずしも営業収益というものにつながることではございません、今申し上げたように社会的責任の方だろうと思います。しかしながら、それだけを両者が言い合っていては進まぬという中で、今御指摘いただきましたように、私どもも財政的な措置を広げます、地方自治体にも協力を求めます、その中で、民鉄またJRの方々、どうぞ前向きな努力をしてほしい、そして、一つの目標も指針として出させていただいたところでございます。
おかげさまで、今回の予算につきましては、民鉄の方々も私どもの趣旨に賛同していただいて要求を出していただいておりますので、鋭意整備をことし進めたい。また、今後も継続して進めていくことが我々の大きな課題であろう、こう思っております。
○藤田(ス)分科員 私も企業の社会的責任ということは当然のことというふうに考えております。
運輸省は、九一年のエスカレーター整備指針では、既設駅については遅くとも十年間を目標にして整備をする、つまり二〇〇一年を目標にして整備をするというふうに言われてきたわけですが、その目標を今回二〇一〇年というふうに先送りされました。指針に対応する全駅を二〇一〇年で整備する、こういうふうに言っているわけですが、これは、これまでのように年一億の予算ではなかなか進まないので、大臣、今おっしゃったように国の方も思い切って応援をしようという積極的な支援で計画の立て直しをして、今改めた目標を示されていると思いますが、二〇一〇年までに対象駅全駅で指針の設置基数が確保されるということなのか。つまり、現在残っている未設置の駅、あるいはまた設置が不十分な駅も含めて、すべて設置するということなのでしょうか。
・・・
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/145/0037/14502180037002a.html
第145回国会 予算委員会第七分科会 第2号
平成十一年二月十八日(木曜日)
午前九時開議
議題は
平成十一年度一般会計予算
平成十一年度特別会計予算
平成十一年度政府関係機関予算
(運輸省及び郵政省所管)
・・・
○自見主査 休憩前に引き続き会議を開きます。
運輸省所管について質疑を続行いたします。藤田スミ君。
○藤田(ス)分科員 私は、バリアフリー化の問題について質問をしたいと思います。
質問の前に、私はちょっと大臣に聞いていただきたいんですが、今ベストセラーになっております「五体不満足」、早稲田大学の学生で乙武洋匡さんとおっしゃるこの人は、先天性四肢切断という障害、つまり手も足もほとんどない、そういう体で立派に早稲田まで進学されて、そして今こういう著書を出されて、大変すばらしい本の中身であります。私、随分励まされながら読みましたが、中でもこの人はこういうことを言っています。
僕は日ごろから、環境さえ整っていれば僕のような体の不自由な障害者は障害者でなくなると考えている。例えば、駅にはエレベーターもついていない、バスやタクシーも車いすのままでは利用できないという状況では、移動が不可能または困難になる。そのとき、確かに僕は障害者だ。障害者を生み出しているのは、紛れもなく環境の不備なのだ。
どうも涙もろいので困るんですが、そういうことを言っていらっしゃるわけです。私も、これまでずっと障害者やお年寄りに利用しやすい駅の改善をということを求め続けてきましたけれども、今回この乙武さんの本に出会って、はじかれるようにここに立っているわけであります。
運輸省は昨年、優しい駅づくりということで第三次補正を組みまして、五十億円の予算と、補助率も一割から三分の一と大きくふやし、エレベーターやエスカレーターの整備を促進されるということになりました。この駅のバリアフリー化補助事業を活用して、この二月の五日までに申請された数は九十四駅、整備費合計百八十一億円のうち五十三億円を国が補助するというふうに聞いています。もちろん、これは精査をしなければ、多少の変動が出てきますので確定していませんが、いずれにしても、運輸省は、九四年から高齢者や障害者のための新施設整備ガイドライン、そしてそういう策定とともに補助金も制度化されてきました。
この補助金の制度を活用してエレベーター、エスカレーターの整備をされているのが、これまで年平均十二、三駅、こういう状態でありましたが、今回補正で通常一億の予算を五十億にふやされたこと、それから補助率が引き上げられたことによってこの施設整備を大きく前進させたということは明らかでありますが、この点についてどう見ていらっしゃるか、まずお伺いをしたいと思います。
○川崎国務大臣 バリアフリーの問題につきましては、まず基本的に企業の社会的責任という側面があると思います。そういった意味で、私ども民鉄等を指導してまいったところでありますけれども、一方で、経営が極めて厳しい、必ずしも営業収益というものにつながることではございません、今申し上げたように社会的責任の方だろうと思います。しかしながら、それだけを両者が言い合っていては進まぬという中で、今御指摘いただきましたように、私どもも財政的な措置を広げます、地方自治体にも協力を求めます、その中で、民鉄またJRの方々、どうぞ前向きな努力をしてほしい、そして、一つの目標も指針として出させていただいたところでございます。
おかげさまで、今回の予算につきましては、民鉄の方々も私どもの趣旨に賛同していただいて要求を出していただいておりますので、鋭意整備をことし進めたい。また、今後も継続して進めていくことが我々の大きな課題であろう、こう思っております。
○藤田(ス)分科員 私も企業の社会的責任ということは当然のことというふうに考えております。
運輸省は、九一年のエスカレーター整備指針では、既設駅については遅くとも十年間を目標にして整備をする、つまり二〇〇一年を目標にして整備をするというふうに言われてきたわけですが、その目標を今回二〇一〇年というふうに先送りされました。指針に対応する全駅を二〇一〇年で整備する、こういうふうに言っているわけですが、これは、これまでのように年一億の予算ではなかなか進まないので、大臣、今おっしゃったように国の方も思い切って応援をしようという積極的な支援で計画の立て直しをして、今改めた目標を示されていると思いますが、二〇一〇年までに対象駅全駅で指針の設置基数が確保されるということなのか。つまり、現在残っている未設置の駅、あるいはまた設置が不十分な駅も含めて、すべて設置するということなのでしょうか。
・・・
HIV
戦後の国会で初めて「HIV」という言葉の発言があったのは、
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/108/0110/10805220110003a.html
第108回国会 外務委員会 第3号
昭和六十二年五月二十二日(金曜日)
午前十時三十六分開議
議題は
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/108/0110/10805220110003a.html
第108回国会 外務委員会 第3号
昭和六十二年五月二十二日(金曜日)
午前十時三十六分開議
議題は
国際的に保護される者(外交官を含む。)に対する犯罪の防止及び処罰に関する条約の締結について承認を求めるの件(条約第五号)
人質をとる行為に関する国際条約の締結について承認を求めるの件(条約第六号)
アジア=太平洋郵便連合憲章の締結について承詔を求めるの件(条約第一二号)(参議院送付)
アジア=太平洋郵便連合一般規則及びアジア=太平洋郵便条約の締結について承認を求めるの件(条約第一三号)(参議院送付)
南東大西洋の生物資源の保存に関する条約第八条、第十七条、第十九条及び第二十一条の改正並びに南東大西洋の生物資源の保存に関する条約第十三条1の改正の受諾について承認を求めるの件(条約第一四号)(参議院送付)
千九百へ十六年の国際ココア協定の締結について承認を求めるの件(条約第一五号)(参議院
送付)
特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約を改正する議定書の締結について承認を求めるの件(条約第一六号)(参議院送付)
世界保健機関憲章第二十四条及び第二十五条の改正の受諾について承認を求めるの件(条約第一七号)(参議院送付)
・・・
○岡崎委員 次は、WHO憲章の改正にかかわって、エイズ対策のことをお聞きいたします。
ことしの三月にWHO主催でジュネーブで開かれましたエイズに関する専門家レベルの会合で、海外旅行者に対するHIV、エイズウイルスのスクリーニング、ふるいにかけることは過大な資金を要し、せいぜいHIV、エイズウイルスの国内における蔓延を若干おくらせるのみであるので、教育を拡充することが重要である、こういう勧告が出されています。エイズ撲滅のためには、エイズ感染患者を法定伝染病と同列に置いて入国を規制するようなことはやるべきではなくて、こうしたWHO等の勧告についても大いに尊重していくという姿勢が政府としても求められていると思いますけれども、いかがでございますか。
○林説明員 御指摘のWHOのエイズに関する勧告でございますが、先生御指摘のとおり、海外旅行者に対するスクリーニングはエイズの蔓延を若干おくらせるにすぎず、スクリーニングよりはむしろ教育の充実が重要であるというものでございます。
我が国の予防法案における入国規制、これは現在別途法案として審議をお願いしている次第でございますが、予防法案における入国規制につきましては、外国人の入国に際しまして陰性証明書を求めるようないわゆるスクリーニングを行うことは予定しておりませんで、上陸を拒否できる外国人は、エイズに感染している者であって、多数の者にエイズを感染させるおそれのあるものに限られるということになっております。したがいまして、我が国を訪れる外国人の中に仮にエイズに感染している者がいたとしましても、それのみによって上陸を拒否されるようなことはなく、これらの人たちが他の多数の者にエイズを感染させるおそれがあると判断されない限り、上陸を拒否されることはございません。
このように、今回の法案における入国規制措置につきましては、繰り返しになりますが、エイズに感染している者であって、多数の者にエイズを感染させるおそれのあるものと限定してあることもございまして、その認定も慎重な手続を要するものであることから諸外国の理解を得ることができるのではないか、このように考えております。
○岡崎委員 いずれエイズ対策法案が審議されますので、そこでこの問題は論議されると思います。
これに関連して一言触れておきたいのは、欧米と並んでアフリカでもこのエイズは深刻な問題になっているということが各紙の報道に載っています。最近の研究によるとアフリカには二千五百万人の感染者がいて、今後五年間に数百万人が発症、死亡するのではないかという予測さえも出されているわけでございます。
重視したいのは、昨年十一月にコンゴで開かれたWHO主催のアフリカのエイズに関する研究会議で、アフリカにおけるエイズ感染の危険要因として医療行為そのものが挙げられているという点なのです。この報告によると、子供の年間に受けた注射の本数とエイズの感染が相関関係を持っているということを示しています。日本のように注射針を一人一本というのではなくて一本の針で何人もやって、これが感染の理由になっているようです。
そういう点で、アフリカの子供たちが医療行為によってエイズ菌に侵されることがないようにしていくことが重要でありますし、我が国のアフリカ諸国に対する医療分野での経済協力も大変重要な意味を持つと思うのです。「サハラ以南アフリカに対する医療分野に係る経済協力実績」、これはそちらの方からいただいた資料でございますけれども、我が国の経済協力予算の中でどうも医療援助費が大変少ないのですね。
五十六年度は五十億二千万円でODA事業予算費に占める割合は〇・〇〇五六%。ところが、六十年になりますともっと減りまして、二十九億一千万円で〇・〇〇二三%に減っているわけでございますけれども、やはりこういうエイズ等が大きく懸念されている時期でもございますので、相手国の要請によって行われるのが通例でしょうけれども、医療援助については格段の努力が必要ではないかと思います。これは大臣、どうでございましょうか。アフリカに対する経済援助、医療援助の問題ですね。
○倉成国務大臣 御指摘の点はまことにごもっともでございまして、エイズ問題が今日世界的な課題になっておるわけでございますから、この問題に関しては一層充実のために努力をいたしたいと思います。
○岡崎委員 ODA予算の中でもう少し医療費をふやすという方向で努力できませんか。
○倉成国務大臣 当然そういう方向で検討いたしたいと思います。
・・・
清廉
戦後の国会で初めて「清廉」という言葉の発言があったのは、
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/001/1380/00107301380003a.html
第001回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第3号
昭和二十二年七月三十日(火曜日)
午後一時三十五分開議
議題
隱退藏物資等に關する問題
・・・
○加藤委員長 中野四郎君から、隱退藏物資等に關する、及び世耕問題等に關する内閣の所見を求めておられまするので、中野君に発言を許すことにいたします。
○中野(四)委員 私はこの際片山總理に二、三所信を伺いたいと思うのでありますが、三項目にわけて逐次お尋ねを申し上げます。簡單に、きわて自信ある御答辯を願いたいのであります。去る七日の治安委員會におきまして西尾長官は、世耕君がもしほんとうに隱匿物資にかかわるスキヤンダルに現内閣の一、二の閣僚が關係していると言い張るなれば、内閣の名譽を傷つけるものとして、全閣僚の連名をもつてしても訴えるとたいへんいきまかれておりました。私はその清廉潔白な、自信たつぷりな態度がたいへん偲ばれて頼もしい限りでありました。また去る二十八日の本委員會におきましても鈴木司法大臣は、靜岡の砂糖事件に關する限り、現閣僚は何人といえども絶對に關係なしと斷言をせられました。私はこの言明を信じて、國家のため深く喜ぶものでありますが、ただしかしながら本委員會の性格は、單に世耕君の情報や靜岡の糖蜜事件をきわめるためにできたものでないことは明白であります。終戰當時の軍の放出の物資や、その後の特殊物件のみでなく、一般の重要統制物資の處分方法まで掘り下げて、全面的に穏退藏物資處理の適否を調査せんとするものであることは、開會劈頭政府に要求した十四項目の資料の性質をごらんになれば一目瞭然であります。私はもちろん片山内閣の諸公の人格の高潔を信じて疑いませんが、この際世間の疑惑を根本的に一掃して、かつ講和會議を目の前にして、日本政府の國際的信用と、日本の民主政治の名譽を守るために、あえて片山總理の斷固たる所信をこの機會に表明してもらいたいのであります。すなわち本委員會の進行途上において、萬々が一、閣僚中に穏退藏物資の処理をめぐる醜聞に關係のある者が現われた場合におきましては、片山總理はいかにして内閣の名譽を保全し、國民に對していかなる責任を負われる覺悟なりや、この點御明答を承りたいと思うのであります。
○片山國務大臣 ただいま中野君から、現閣僚中に萬々が一、調査進行の過程中犯罪者が現われるような場合においては、いかなる處置をとるかという點について明快なる答辯を求むという御質問でありました。さきに鈴木司法大臣及び西尾國務大臣がお答えいたしました通り、砂糖事件におきましても、現在嫌疑を受くべき者は一人もいないのであります。しかし本委員會が愼重なる調査を進められまして、進行の過程において、萬々が一嫌疑を受けるだけではなしに、ほんとうに犯罪の事實明らかである、こういうような問題が起りました場合におきましては、もちろん私はその犯罪の事實顯著なる者に責任を負わせることに決して躊躇するものではないのであります。この點を明らかにお答えいたします。
・・・
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/001/1380/00107301380003a.html
第001回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第3号
昭和二十二年七月三十日(火曜日)
午後一時三十五分開議
議題
隱退藏物資等に關する問題
・・・
○加藤委員長 中野四郎君から、隱退藏物資等に關する、及び世耕問題等に關する内閣の所見を求めておられまするので、中野君に発言を許すことにいたします。
○中野(四)委員 私はこの際片山總理に二、三所信を伺いたいと思うのでありますが、三項目にわけて逐次お尋ねを申し上げます。簡單に、きわて自信ある御答辯を願いたいのであります。去る七日の治安委員會におきまして西尾長官は、世耕君がもしほんとうに隱匿物資にかかわるスキヤンダルに現内閣の一、二の閣僚が關係していると言い張るなれば、内閣の名譽を傷つけるものとして、全閣僚の連名をもつてしても訴えるとたいへんいきまかれておりました。私はその清廉潔白な、自信たつぷりな態度がたいへん偲ばれて頼もしい限りでありました。また去る二十八日の本委員會におきましても鈴木司法大臣は、靜岡の砂糖事件に關する限り、現閣僚は何人といえども絶對に關係なしと斷言をせられました。私はこの言明を信じて、國家のため深く喜ぶものでありますが、ただしかしながら本委員會の性格は、單に世耕君の情報や靜岡の糖蜜事件をきわめるためにできたものでないことは明白であります。終戰當時の軍の放出の物資や、その後の特殊物件のみでなく、一般の重要統制物資の處分方法まで掘り下げて、全面的に穏退藏物資處理の適否を調査せんとするものであることは、開會劈頭政府に要求した十四項目の資料の性質をごらんになれば一目瞭然であります。私はもちろん片山内閣の諸公の人格の高潔を信じて疑いませんが、この際世間の疑惑を根本的に一掃して、かつ講和會議を目の前にして、日本政府の國際的信用と、日本の民主政治の名譽を守るために、あえて片山總理の斷固たる所信をこの機會に表明してもらいたいのであります。すなわち本委員會の進行途上において、萬々が一、閣僚中に穏退藏物資の処理をめぐる醜聞に關係のある者が現われた場合におきましては、片山總理はいかにして内閣の名譽を保全し、國民に對していかなる責任を負われる覺悟なりや、この點御明答を承りたいと思うのであります。
○片山國務大臣 ただいま中野君から、現閣僚中に萬々が一、調査進行の過程中犯罪者が現われるような場合においては、いかなる處置をとるかという點について明快なる答辯を求むという御質問でありました。さきに鈴木司法大臣及び西尾國務大臣がお答えいたしました通り、砂糖事件におきましても、現在嫌疑を受くべき者は一人もいないのであります。しかし本委員會が愼重なる調査を進められまして、進行の過程において、萬々が一嫌疑を受けるだけではなしに、ほんとうに犯罪の事實明らかである、こういうような問題が起りました場合におきましては、もちろん私はその犯罪の事實顯著なる者に責任を負わせることに決して躊躇するものではないのであります。この點を明らかにお答えいたします。
・・・
未解決事件 鹿児島県
鹿児島県警察のHPより
https://www.pref.kagoshima.jp/ja07/police/onegai/mikaiketu/index.html
相模原市南区当麻で発生した殺人未遂事件
https://www.pref.kagoshima.jp/ja07/police/onegai/mikaiketu/sagamiharaminami.html
鹿児島市田上台強盗殺人事件
https://www.pref.kagoshima.jp/ja14/police/onegai/mikaiketu/onegai_12.html
阿久根市 大川強盗殺人事件
https://www.pref.kagoshima.jp/ja14/police/onegai/mikaiketu/onegai_ookawa.html
https://www.pref.kagoshima.jp/ja07/police/onegai/mikaiketu/index.html
相模原市南区当麻で発生した殺人未遂事件
https://www.pref.kagoshima.jp/ja07/police/onegai/mikaiketu/sagamiharaminami.html
鹿児島市田上台強盗殺人事件
https://www.pref.kagoshima.jp/ja14/police/onegai/mikaiketu/onegai_12.html
阿久根市 大川強盗殺人事件
https://www.pref.kagoshima.jp/ja14/police/onegai/mikaiketu/onegai_ookawa.html
独裁
戦後の国会で初めて「独裁」という言葉の発言があったのは、
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/001/0512/00107030512010a.html
第001回国会 本会議 第10号
昭和二十二年七月三日(木曜日)
午後二時十三分開議
議事日程 第九号
昭和二十二年七月三日(木曜日)
午後一時開議
一、國務大臣の演説に対する質疑(前会の続)
○議長(松岡駒吉君) これより会議を開きます。
――――◇―――――
一 國務大臣の演説に対する質疑(前会の続)
○議長(松岡駒吉君) 國務大臣の演説に対する質疑を継続いたします。吉田茂君。
[吉田茂君発壇]
・・・
○星島二郎君(続) よい慣習法を作りたいために申し上げるのでありまして、願わくば、これに対しまする片山首相の率直なる御所見を承つてみたいと思うのであります。(拍手)
第二点は、やはり憲政の運用上、ただいまも総裁と総理との質疑應答の間に話が出ましたが、この危機突破、この非常時に、祖國再建の、救國のためには、率直に申しますれば、私もこれは連立でいくべきだろうと当初考えておつたのであります。しかし無條件でいくと申したのではない。それには一定の條件があります。むろん議会政治はある程度まで妥協であります。しかし妥協ばかりが能ではない。やはり典型的野党があつて、嚴正なる批判をいたすことが、憲政運用のために(「ヒヤヒヤ」拍手)かえつてよいのではないかということを――諌臣なくんば國滅ぶということがある。しかしながらわが党総裁の申されたごとく、救國済民のためには、われわれはどこまでも片山内閣を支持して、この危機突破のために協力することは厭はないが、しかし吉田内閣は、社会党に対して、野党として相当注意深く処し得たことは、やはり私は野党としての十分の存在價値があつたと思うのであります。
但し、ゼネストを指導されたり、ストライキの指導や、あるいは労調法の反対運動のときには、若干迷惑はいたしたけれども、やはり野党としての御注意があつたことによつて、注意深く処したことに対しましては、そういう意味から、今日は成ほど非常時ではあるけれども、一つの野党があつて、嚴重に監視、批判する。東條式の挙國一致体制は、もう少し古いではないでしようか。今日自由党が、政策協定の範囲内におきましてはどこまでも御支持申すけれども、野党として立つたことに対して、世論はこれを支持します。党員は、むしろよく野党になつたと言つて激励してくれます。一昨日の施政方針の御演説中におきまして、片山総理は、なお四党連立を望んでおられるのであるか、片山首相のこれらに対する御所見を承りたい。
次にお伺いしたいと思いますのは、一昨日の御演説中、高度の民主主義ということを高調いたされました。片山君平素の蘊蓄を、われわれは十分承ることができたのでありますが、この高度の民主主義ということにつきましては、ややもすれば明瞭を欠いております。なるほど御説明中、これは人道主義であり、議会主義であり、社会民主主義であるとは申されておりますけれども、ただいまも吉田総裁の御演説中に触れられておりますように、現在の社会は、何と申しましても二大潮流のありますことは、皆さまお認めの通りであります。一つは健全なる民主主義と申しましようか。あるいは一つは、全体主義的社会主義とも申しましようか。前者は、経済的に自由主義を伴い、政治的には議会主義をとるものでありまするが、後者は、経済的にはどこまでも計画経済、統制経済、政治的には一党独裁の弊に陷るものであるのであります。
われわれ自由党は、極右に偏せず、極左に偏せず、中道を歩んで、國際協調で、遺憾ながら日本は今日世界に孤立いたすことはできませんので、世界の多くの國々と協調して進まなければならぬと思うのでありますが、私は片山君個人の御思想、御意見はほぼ想像できるのであります。殊に先般ロイター通信によりますというと、英國労働党を兄として学んでいきたい、かようなお言葉は、多分これは片山君の平素の御思想からみれば誤報ではないと思うのであります。おおむねそれで察知できますけれども、君の率いる社会党は、このいずれに行かんとするか、承りたいと思うのであります。(拍手)
次に、企業整備と失業問題とに関しまして、いささか所管大臣より承りたいと思うのであります。傾斜生産は企業の再整備を伴います。それにつきましては、ただいま首相仰せのごとく、企業の合理化のためには、ある程度まではやむを得ない失業者を出しましよう。これらに対しましては、親切なる、できるだけのことをいたさなければなりませんが、在野以來、喧々囂々、吉田内閣に迫つて見えたその社会党の諸君が、將來労働省を設立されて臨まれるからには、必ずやこれに対しては相当なる御意見があると思うが、それを承りたいと思うのであります。(拍手)
殊にこれに関連いたしまして、ちよつとお伺いしたいことは、去る七月一日、いわゆる七・一禁令が発布されました、飲食営業緊急措置令です。これは一面高級料理店等に対しましての措置としてはやむないことでありましようが、この問題はさておきまして、現在議会の会期中に、多くの失業者を伴うごとき、かかる大変革をひき起すような措置を、ポツダム勅令――今日は政令、これによつて議会会期中出されるといふことは、一体いかなる御所論であるか。(拍手)
反動内閣と言われて非難された吉田内閣でさえ、金融非常措置令のごとき、実はポツダム勅令によりたかつた。けれども、議会を尊重して、各党派に御理解を得て――この法案は、ほんとうに審議すれば一週間もかかるでしよう。けれども、こういうことであるからというので、内情を吐露して話した上で、一日のうちに、かかる大法案を突破した事実があるではないか。民主主義を高調される現内閣は、この挙に出ず、突如として七・一禁令を出されるごときことは、はなはだ非立憲と批評されても、御弁解の辞はないと思うのであります。(拍手)
なお労働問題に関連いたします上に、もう一つお尋ねしてみたいことは、労働調整法であります。労働調整法を前内閣が提案の当時は、この議会の周囲は、社会党の率いたる人が十重、九重に囲んで、反動内閣打倒すべしとか、かかる惡法は葬れと絶叫されたのでありますが、これを支持したる國民協同党、この両党は、今日この労働調整法――諸君が唱えて反動なり、惡法なりと唱えたこの案は、今日その政策協定のわく外であります。これに対する改廃はなさるのであるか。これに対する御所見を伺いたいのであります。
次に、食糧問題に対しまして、いささか申し上げたい。すでに昨日以來いろいろ御所見があつたのでありますが、われわれは党派を超越して、この問題ははかつていきたい。吉田内閣時代にも社会党諸君は、食糧問題については、在野であつても眞劍な態度をもつて、いろいろ各種委員会において御協力賜わつたことは、当時の当局者としても、感謝しておる次第でありまするが、昨日平野農相の、これを政爭の具に供するごときことは――あとでその御意見を承りたいと思うが、かかる言葉がつい出るということは、はなはだ遺憾千万と思うのであります。(拍手)案ずるに、在野時代の多くの言責が頭にあつて、それを責めらるるの恐ろしさに、好ましからざる言が出たと思うのであります。(拍手)
実は農林行政の第一人者をもつて任じておられる平野農相が、その局に当られたがゆえに、あるいは選挙のときに、あるいは平時に、社会党内閣が実現したならば、三合はもらえるだらう、食糧は増配できるであらうと、皆國民の多くは期待されますけれども、昨日発表になりましたが、これに対して與えられたものは何であります。いわゆる計画遅配だ。縁故米である。そうしてこの料理店の禁止である。この三つ以外にはないのであります。これは要するに、パンを求めて石を與えられたと批評されても文句はないでしよう。(拍手)
私は殊に残念に思いましたことは、和田農林大臣に決定されましたる二合五勺の配給に対しまして、やや非難がましい御口吻を聞いたことは、まことに意外とするところであります。吉田内閣当時の和田農相は、苦心を重ね、世間、殊に社会党諸君の大多数から三合要求のある声に應えて、二合五勺を決定されたように私ども承つております。もし二合五勺の不合理を責めるならば、その前に、それを要求したる三合論を責めるべきであります。(拍手)殊に二合五勺の中に、副食物のカロリーを含めるようなことが、巷間傳えられておりまするが、こういう結果になりましたことは、非常に驚くのでありまして、願わくば平野農相より、昨日の失言と並びにこれに関する御所見を明瞭に承りたいと思います。
次に、たびたび議論はされましたけれども、私どもも、一言インフレ問題について論ぜざるを得ません。生産面を偏重いたしますことによつては、金融の機能がゆるんでまいります。金融を偏重しますと、生産面は窒息をいたしまするし、生産の減少があつては、惡性インフレを防ぐことはできません。こういう際には、実は社会党の財政政策に対しては――片山内閣のできることに対しては、欣然われわれは推したのでありますけれども、その財政面に対しては、多大の危惧をもつておりましたところが、今回われわれと思想系統を同じゆうする栗栖藏相ができたので、若干安心はいたした。(拍手)
しかし昨日の御所見によりますと、新円所得者に高額の課税をいたすというその方法として、ただ税務官吏を殖やす程度では、はなはだ心細く思うのでありますが、願わくば、石橋財政を正面より攻撃された社会党は、栗栖君を助けて、ここに國民が要望するインフレ対策を発表していただきたい。それは諸君が政治道徳上の責任者といたしまして、われわれは要求する権利があろうと思うのであります。(拍手)
企業整備につきましては、当然失業者を伴いますが、私の恐れますところは、また今回の企業再整備で、中小工業者が傷められることです。中小というよりも、今日はもう中もありません。小及び零細商工業者、これを保護いたすことに、万全を期せられたいと思います。金融方面につきましても、事業の助成におきましても、殊に見返貿易品の振興にいたしましても、格段の御注意を願いたいと思いますが、水谷商工大臣、新しき政策ありや否や、承りたいと思うのであります。
次に石炭問題について、一昨日の施政方針の演説の中で、片山首相は水力電氣の開発を高調されました。まことに同感であります。しかし水力電氣の開発には、セメントが要ります。セメントをつくるには、石炭が要ります。結局すべての産業は石炭に起因すること、皆樣御承知の通りでありますが、われわれは、この石炭増産第一主義で、経営形態はまず二の次にして、何とかして三千万トンを出したいということに全力苦心をいたしてきたゆえに、私は水谷新商工大臣が、みずから石炭大臣と号して、裸でもつて飛び込んだことは――その水谷君の熱意に対しましては、壇上より敬意を表するものであります。しかし昨今首相の口より漏るる國管、あるいは昨日來議場にある水谷君の國管の根本に、國有國営のイデオロギーが存しておつて、今日の國管は次の國有であることを意味するならば、それは政策協定を逸脱したものであつて、自由党は断じて賛成できないものであります。(拍手)
われわれは、目下の急務といたしましては、何とかして三千万トン出したい。それには経営形態をいろいろいうよりも、経営者も労務者もともに励む心になつて、一生懸命になつて働きよいようにすることこそ、増産の第一義であつて、今日石炭復興会議等に、労資協調いたされまして、労働組合の方も参加されまして、いろいろ熱心に御審議があり、その結論に、結局炭價の前きめ制、あるいは生産資材のために、いろいろ御考慮のあることをいたしまするならば、私は何もここで國有國営をイデオロギーとして、國家管理という大なたを振わぬでも、いたずらな機構いじりのために石炭が出なくなつたならば、かえつてそれこそ、日本は由由しい結果になることを御記憶願いたいと思うのであります。(拍手)
私は鉱区の分合整理のごときは必要と思います。これは重要鉱物増産法でできることです。あるいは生産資材は、石炭生産公團のごときものをつくられるという噂もありますが、それも結構。あるいは生産協議会、水谷君の仰せられたこういうことをもつて、ほんとうに労資が相和して一生懸命になりまするならば、何もこの際國有のイデオロギーを出されぬでも、石炭は出てくることと思うのであります。(拍手)殊に三千万トンを出すための、遂行するための國管方式といふことを言つておりまするから、このことを水谷商相より承りたいのであります。
最後に、これは誤解を受けては困りまするから、愼重な言葉で申し上げたいと思いまする一点は、賠償問題です。昨日もこの壇上で、加藤君よりこれに触れられました。製品をつくつて、これにかえることはできないか等の問題もあつて、これは聽きようによつては、いろいろな噂を生みまして、賠償問題には、むしろ公の席で触れない方がいいだろうという御注意も承つたのでありまするが、しかし今日の日本の現状よりいたしますれば、衷心よりこの問題を懸念しておる者が多いことは、その声が議会の正面まで現われること、これまたやむを得ないことであります。
そこで当局にお伺いしたい点は、賠償は、戰敗國の軍備の再備を許さない。これは当然である。それと同時に、平和的経済を破壞する範囲であつてはならぬといふことは、ポツダム宣言にもその趣旨が出ておることであります。一昨年の十二月、ポーレー案が新聞紙で発表され、あるいは昨年の五月、極東委員会において若干修正が加えられ、あるいはまた昨年の十一月、司令部の委員会等におきまして、いろいろ案が出まして、おいおいとお互いの眞の要求を忖度されまして、ある程度緩和され、日本の産業が再建されるために、よほどの御好意を受けておりますことに対しましては、この壇上より厚く御礼申すものであります。
われわれは、何とかしてできるだけ少くしてもらいたいということ、これは率直な話でその通り。その代り一旦出すものと決定いたしました以上は、われわれは住宅資財を節約してまでも立派な箱をつくつて、完全にこれを送り届け、そうしてその機械が完全に運轉するように、技師さえもこれにつけて送りたいと思うものであります。講和会議も近づき、その前に賠償実施もだんだん近づいておるのでありますが、これに対する政府の御用意、お心構えはどうであらうか、最後に承つてみたいと思うのであります。以上に関する関係諸大臣の御答弁を促します。(拍手)
・・・
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/001/0512/00107030512010a.html
第001回国会 本会議 第10号
昭和二十二年七月三日(木曜日)
午後二時十三分開議
議事日程 第九号
昭和二十二年七月三日(木曜日)
午後一時開議
一、國務大臣の演説に対する質疑(前会の続)
○議長(松岡駒吉君) これより会議を開きます。
――――◇―――――
一 國務大臣の演説に対する質疑(前会の続)
○議長(松岡駒吉君) 國務大臣の演説に対する質疑を継続いたします。吉田茂君。
[吉田茂君発壇]
・・・
○星島二郎君(続) よい慣習法を作りたいために申し上げるのでありまして、願わくば、これに対しまする片山首相の率直なる御所見を承つてみたいと思うのであります。(拍手)
第二点は、やはり憲政の運用上、ただいまも総裁と総理との質疑應答の間に話が出ましたが、この危機突破、この非常時に、祖國再建の、救國のためには、率直に申しますれば、私もこれは連立でいくべきだろうと当初考えておつたのであります。しかし無條件でいくと申したのではない。それには一定の條件があります。むろん議会政治はある程度まで妥協であります。しかし妥協ばかりが能ではない。やはり典型的野党があつて、嚴正なる批判をいたすことが、憲政運用のために(「ヒヤヒヤ」拍手)かえつてよいのではないかということを――諌臣なくんば國滅ぶということがある。しかしながらわが党総裁の申されたごとく、救國済民のためには、われわれはどこまでも片山内閣を支持して、この危機突破のために協力することは厭はないが、しかし吉田内閣は、社会党に対して、野党として相当注意深く処し得たことは、やはり私は野党としての十分の存在價値があつたと思うのであります。
但し、ゼネストを指導されたり、ストライキの指導や、あるいは労調法の反対運動のときには、若干迷惑はいたしたけれども、やはり野党としての御注意があつたことによつて、注意深く処したことに対しましては、そういう意味から、今日は成ほど非常時ではあるけれども、一つの野党があつて、嚴重に監視、批判する。東條式の挙國一致体制は、もう少し古いではないでしようか。今日自由党が、政策協定の範囲内におきましてはどこまでも御支持申すけれども、野党として立つたことに対して、世論はこれを支持します。党員は、むしろよく野党になつたと言つて激励してくれます。一昨日の施政方針の御演説中におきまして、片山総理は、なお四党連立を望んでおられるのであるか、片山首相のこれらに対する御所見を承りたい。
次にお伺いしたいと思いますのは、一昨日の御演説中、高度の民主主義ということを高調いたされました。片山君平素の蘊蓄を、われわれは十分承ることができたのでありますが、この高度の民主主義ということにつきましては、ややもすれば明瞭を欠いております。なるほど御説明中、これは人道主義であり、議会主義であり、社会民主主義であるとは申されておりますけれども、ただいまも吉田総裁の御演説中に触れられておりますように、現在の社会は、何と申しましても二大潮流のありますことは、皆さまお認めの通りであります。一つは健全なる民主主義と申しましようか。あるいは一つは、全体主義的社会主義とも申しましようか。前者は、経済的に自由主義を伴い、政治的には議会主義をとるものでありまするが、後者は、経済的にはどこまでも計画経済、統制経済、政治的には一党独裁の弊に陷るものであるのであります。
われわれ自由党は、極右に偏せず、極左に偏せず、中道を歩んで、國際協調で、遺憾ながら日本は今日世界に孤立いたすことはできませんので、世界の多くの國々と協調して進まなければならぬと思うのでありますが、私は片山君個人の御思想、御意見はほぼ想像できるのであります。殊に先般ロイター通信によりますというと、英國労働党を兄として学んでいきたい、かようなお言葉は、多分これは片山君の平素の御思想からみれば誤報ではないと思うのであります。おおむねそれで察知できますけれども、君の率いる社会党は、このいずれに行かんとするか、承りたいと思うのであります。(拍手)
次に、企業整備と失業問題とに関しまして、いささか所管大臣より承りたいと思うのであります。傾斜生産は企業の再整備を伴います。それにつきましては、ただいま首相仰せのごとく、企業の合理化のためには、ある程度まではやむを得ない失業者を出しましよう。これらに対しましては、親切なる、できるだけのことをいたさなければなりませんが、在野以來、喧々囂々、吉田内閣に迫つて見えたその社会党の諸君が、將來労働省を設立されて臨まれるからには、必ずやこれに対しては相当なる御意見があると思うが、それを承りたいと思うのであります。(拍手)
殊にこれに関連いたしまして、ちよつとお伺いしたいことは、去る七月一日、いわゆる七・一禁令が発布されました、飲食営業緊急措置令です。これは一面高級料理店等に対しましての措置としてはやむないことでありましようが、この問題はさておきまして、現在議会の会期中に、多くの失業者を伴うごとき、かかる大変革をひき起すような措置を、ポツダム勅令――今日は政令、これによつて議会会期中出されるといふことは、一体いかなる御所論であるか。(拍手)
反動内閣と言われて非難された吉田内閣でさえ、金融非常措置令のごとき、実はポツダム勅令によりたかつた。けれども、議会を尊重して、各党派に御理解を得て――この法案は、ほんとうに審議すれば一週間もかかるでしよう。けれども、こういうことであるからというので、内情を吐露して話した上で、一日のうちに、かかる大法案を突破した事実があるではないか。民主主義を高調される現内閣は、この挙に出ず、突如として七・一禁令を出されるごときことは、はなはだ非立憲と批評されても、御弁解の辞はないと思うのであります。(拍手)
なお労働問題に関連いたします上に、もう一つお尋ねしてみたいことは、労働調整法であります。労働調整法を前内閣が提案の当時は、この議会の周囲は、社会党の率いたる人が十重、九重に囲んで、反動内閣打倒すべしとか、かかる惡法は葬れと絶叫されたのでありますが、これを支持したる國民協同党、この両党は、今日この労働調整法――諸君が唱えて反動なり、惡法なりと唱えたこの案は、今日その政策協定のわく外であります。これに対する改廃はなさるのであるか。これに対する御所見を伺いたいのであります。
次に、食糧問題に対しまして、いささか申し上げたい。すでに昨日以來いろいろ御所見があつたのでありますが、われわれは党派を超越して、この問題ははかつていきたい。吉田内閣時代にも社会党諸君は、食糧問題については、在野であつても眞劍な態度をもつて、いろいろ各種委員会において御協力賜わつたことは、当時の当局者としても、感謝しておる次第でありまするが、昨日平野農相の、これを政爭の具に供するごときことは――あとでその御意見を承りたいと思うが、かかる言葉がつい出るということは、はなはだ遺憾千万と思うのであります。(拍手)案ずるに、在野時代の多くの言責が頭にあつて、それを責めらるるの恐ろしさに、好ましからざる言が出たと思うのであります。(拍手)
実は農林行政の第一人者をもつて任じておられる平野農相が、その局に当られたがゆえに、あるいは選挙のときに、あるいは平時に、社会党内閣が実現したならば、三合はもらえるだらう、食糧は増配できるであらうと、皆國民の多くは期待されますけれども、昨日発表になりましたが、これに対して與えられたものは何であります。いわゆる計画遅配だ。縁故米である。そうしてこの料理店の禁止である。この三つ以外にはないのであります。これは要するに、パンを求めて石を與えられたと批評されても文句はないでしよう。(拍手)
私は殊に残念に思いましたことは、和田農林大臣に決定されましたる二合五勺の配給に対しまして、やや非難がましい御口吻を聞いたことは、まことに意外とするところであります。吉田内閣当時の和田農相は、苦心を重ね、世間、殊に社会党諸君の大多数から三合要求のある声に應えて、二合五勺を決定されたように私ども承つております。もし二合五勺の不合理を責めるならば、その前に、それを要求したる三合論を責めるべきであります。(拍手)殊に二合五勺の中に、副食物のカロリーを含めるようなことが、巷間傳えられておりまするが、こういう結果になりましたことは、非常に驚くのでありまして、願わくば平野農相より、昨日の失言と並びにこれに関する御所見を明瞭に承りたいと思います。
次に、たびたび議論はされましたけれども、私どもも、一言インフレ問題について論ぜざるを得ません。生産面を偏重いたしますことによつては、金融の機能がゆるんでまいります。金融を偏重しますと、生産面は窒息をいたしまするし、生産の減少があつては、惡性インフレを防ぐことはできません。こういう際には、実は社会党の財政政策に対しては――片山内閣のできることに対しては、欣然われわれは推したのでありますけれども、その財政面に対しては、多大の危惧をもつておりましたところが、今回われわれと思想系統を同じゆうする栗栖藏相ができたので、若干安心はいたした。(拍手)
しかし昨日の御所見によりますと、新円所得者に高額の課税をいたすというその方法として、ただ税務官吏を殖やす程度では、はなはだ心細く思うのでありますが、願わくば、石橋財政を正面より攻撃された社会党は、栗栖君を助けて、ここに國民が要望するインフレ対策を発表していただきたい。それは諸君が政治道徳上の責任者といたしまして、われわれは要求する権利があろうと思うのであります。(拍手)
企業整備につきましては、当然失業者を伴いますが、私の恐れますところは、また今回の企業再整備で、中小工業者が傷められることです。中小というよりも、今日はもう中もありません。小及び零細商工業者、これを保護いたすことに、万全を期せられたいと思います。金融方面につきましても、事業の助成におきましても、殊に見返貿易品の振興にいたしましても、格段の御注意を願いたいと思いますが、水谷商工大臣、新しき政策ありや否や、承りたいと思うのであります。
次に石炭問題について、一昨日の施政方針の演説の中で、片山首相は水力電氣の開発を高調されました。まことに同感であります。しかし水力電氣の開発には、セメントが要ります。セメントをつくるには、石炭が要ります。結局すべての産業は石炭に起因すること、皆樣御承知の通りでありますが、われわれは、この石炭増産第一主義で、経営形態はまず二の次にして、何とかして三千万トンを出したいということに全力苦心をいたしてきたゆえに、私は水谷新商工大臣が、みずから石炭大臣と号して、裸でもつて飛び込んだことは――その水谷君の熱意に対しましては、壇上より敬意を表するものであります。しかし昨今首相の口より漏るる國管、あるいは昨日來議場にある水谷君の國管の根本に、國有國営のイデオロギーが存しておつて、今日の國管は次の國有であることを意味するならば、それは政策協定を逸脱したものであつて、自由党は断じて賛成できないものであります。(拍手)
われわれは、目下の急務といたしましては、何とかして三千万トン出したい。それには経営形態をいろいろいうよりも、経営者も労務者もともに励む心になつて、一生懸命になつて働きよいようにすることこそ、増産の第一義であつて、今日石炭復興会議等に、労資協調いたされまして、労働組合の方も参加されまして、いろいろ熱心に御審議があり、その結論に、結局炭價の前きめ制、あるいは生産資材のために、いろいろ御考慮のあることをいたしまするならば、私は何もここで國有國営をイデオロギーとして、國家管理という大なたを振わぬでも、いたずらな機構いじりのために石炭が出なくなつたならば、かえつてそれこそ、日本は由由しい結果になることを御記憶願いたいと思うのであります。(拍手)
私は鉱区の分合整理のごときは必要と思います。これは重要鉱物増産法でできることです。あるいは生産資材は、石炭生産公團のごときものをつくられるという噂もありますが、それも結構。あるいは生産協議会、水谷君の仰せられたこういうことをもつて、ほんとうに労資が相和して一生懸命になりまするならば、何もこの際國有のイデオロギーを出されぬでも、石炭は出てくることと思うのであります。(拍手)殊に三千万トンを出すための、遂行するための國管方式といふことを言つておりまするから、このことを水谷商相より承りたいのであります。
最後に、これは誤解を受けては困りまするから、愼重な言葉で申し上げたいと思いまする一点は、賠償問題です。昨日もこの壇上で、加藤君よりこれに触れられました。製品をつくつて、これにかえることはできないか等の問題もあつて、これは聽きようによつては、いろいろな噂を生みまして、賠償問題には、むしろ公の席で触れない方がいいだろうという御注意も承つたのでありまするが、しかし今日の日本の現状よりいたしますれば、衷心よりこの問題を懸念しておる者が多いことは、その声が議会の正面まで現われること、これまたやむを得ないことであります。
そこで当局にお伺いしたい点は、賠償は、戰敗國の軍備の再備を許さない。これは当然である。それと同時に、平和的経済を破壞する範囲であつてはならぬといふことは、ポツダム宣言にもその趣旨が出ておることであります。一昨年の十二月、ポーレー案が新聞紙で発表され、あるいは昨年の五月、極東委員会において若干修正が加えられ、あるいはまた昨年の十一月、司令部の委員会等におきまして、いろいろ案が出まして、おいおいとお互いの眞の要求を忖度されまして、ある程度緩和され、日本の産業が再建されるために、よほどの御好意を受けておりますことに対しましては、この壇上より厚く御礼申すものであります。
われわれは、何とかしてできるだけ少くしてもらいたいということ、これは率直な話でその通り。その代り一旦出すものと決定いたしました以上は、われわれは住宅資財を節約してまでも立派な箱をつくつて、完全にこれを送り届け、そうしてその機械が完全に運轉するように、技師さえもこれにつけて送りたいと思うものであります。講和会議も近づき、その前に賠償実施もだんだん近づいておるのでありますが、これに対する政府の御用意、お心構えはどうであらうか、最後に承つてみたいと思うのであります。以上に関する関係諸大臣の御答弁を促します。(拍手)
・・・
ジョージアを知っていますか?
「グルジア」(ロシア語)から変更されました。
外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/georgia/
在日ジョージア大使館
http://japan.mfa.gov.ge/index.php?sec_id=70&lang_id=JAP
在ジョージア日本国大使館
http://www.ge.emb-japan.go.jp/japan/
第189回国会 外務委員会 第2号
平成二十七年三月二十五日(水曜日)
午前九時開議
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/189/0005/18903250005002a.html
議題
政府参考人出頭要求に関する件
在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第一一号)
国際情勢に関する件
・・・
○土屋委員長 次に、内閣提出、在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
これより趣旨の説明を聴取いたします。外務大臣岸田文雄君。
―――――――――――――
在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案
〔本号末尾に掲載〕
―――――――――――――
○岸田国務大臣 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案理由を御説明いたします。
改正の第一は、在グルジア日本国大使館の名称及び位置の国名を、それぞれ在ジョージア日本国大使館及びジョージアに変更する等の規定の整備を行うことであります。
改正の第二は、在レオン及び在ハンブルクの各日本国総領事館を新設するとともに、同総領事館に勤務する外務公務員の在勤基本手当の基準額を定めることであります。
改正の第三は、既設の在外公館に勤務する外務公務員の在勤基本手当の基準額を改定することであります。
以上の改正内容のうち、在勤基本手当の基準額の改定については、平成二十七年度予算と一致させて行うため、四月一日から実施する必要があります。
以上が、この法律案の提案理由及びその概要であります。
何とぞ、御審議の上、本件につき速やかに御承認いただきますようお願いいたします。
○土屋委員長 これにて趣旨の説明は終わりました。
次回は、来る二十七日金曜日午前八時三十分理事会、午前八時三十五分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後四時四十五分散会
外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/georgia/
在日ジョージア大使館
http://japan.mfa.gov.ge/index.php?sec_id=70&lang_id=JAP
在ジョージア日本国大使館
http://www.ge.emb-japan.go.jp/japan/
第189回国会 外務委員会 第2号
平成二十七年三月二十五日(水曜日)
午前九時開議
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/189/0005/18903250005002a.html
議題
政府参考人出頭要求に関する件
在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第一一号)
国際情勢に関する件
・・・
○土屋委員長 次に、内閣提出、在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
これより趣旨の説明を聴取いたします。外務大臣岸田文雄君。
―――――――――――――
在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案
〔本号末尾に掲載〕
―――――――――――――
○岸田国務大臣 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案理由を御説明いたします。
改正の第一は、在グルジア日本国大使館の名称及び位置の国名を、それぞれ在ジョージア日本国大使館及びジョージアに変更する等の規定の整備を行うことであります。
改正の第二は、在レオン及び在ハンブルクの各日本国総領事館を新設するとともに、同総領事館に勤務する外務公務員の在勤基本手当の基準額を定めることであります。
改正の第三は、既設の在外公館に勤務する外務公務員の在勤基本手当の基準額を改定することであります。
以上の改正内容のうち、在勤基本手当の基準額の改定については、平成二十七年度予算と一致させて行うため、四月一日から実施する必要があります。
以上が、この法律案の提案理由及びその概要であります。
何とぞ、御審議の上、本件につき速やかに御承認いただきますようお願いいたします。
○土屋委員長 これにて趣旨の説明は終わりました。
次回は、来る二十七日金曜日午前八時三十分理事会、午前八時三十五分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後四時四十五分散会
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